目の造形~目切り
2007年 12月 08日
久しぶりの目切りなので、この時点で緊張します。
今年の夏に親方が仕事で海外に行く際に、35体位の幼子を作らせて頂きました。
何十体ものお人形の目切りを練習させてもらえる機会など今の時代はありません。
はっきり言って私はとても恵まれていると思います。
その時に初めての目切りをした訳ですが、
目は揃わない、開けたら目玉はあっち向いたりこっち向いたりしてる、目の形を整えようとして目がどんどんデカくなる‥。
「おっこの子かわいい」って子はほんの数人でした。
これでは日本で売れません。
で今回。
大丈夫か!?
でも目切りできないと一人前になれません。
習得しなければならない技なのです。
かわいいお人形を作るのはもちろんの事、市松人形職人として100年200年と続いてきた伝統の技を、守り、伝え、残していく義務があるのだと親方は言います。
私はその一歩を踏み出したばかりなので「お~」と現実味の無い感覚でしかありませんが、その技を学び習得していく事で、私の意識も芽生えて自覚していくのだろうと思っています。
その事を念頭に置いて人形を作っていきたいと思います。